話題の焦点
「補助なしでは治まらぬ鎮痛」
2009年6月1日号
医療の医療たる最大の目的は、痛みからの解放にある。麻薬の登場により、がんに伴う疼痛もだいぶ治まるようになったが、まだまだ頑固に抵抗するケースも少なくない。 そんなとき、一見不思議に思えるが、本来、鎮痛目的に開発されたものではないのに、結果的に霊薬的な鎮痛効果を発揮する「鎮痛補助薬」という貴重な存在がある。 本職としては、抗うつ、あるいは抗てんかん、抗不整脈などの分野で大活躍中であるのに、あるとき突然鎮痛薬に変身する、実にユニークな存在である。 とくにこの補助薬が活用される対象に神経障害性疼痛がある。つまり神経痛があって、有病率数パーセントと高齢者を大いに悩ませている。そして、頑固ながん疼痛に、モルヒネを助け、その量を抑制できる補助薬として併用される。 補助とは言え、劇的な疼痛緩和により、患者や家族のQOLが著しく改善される価値はすこぶ...
医療の医療たる最大の目的は、痛みからの解放にある。麻薬の登場により、がんに伴う疼痛もだいぶ治まるようになったが、まだまだ頑固に抵抗するケースも少なくない。 そんなとき、一見不思議に思えるが、本来、鎮痛目的に開発されたものではないのに、結果的に霊薬的な鎮痛効果を発揮する「鎮痛補助薬」という貴重な存在がある。 本職としては、抗うつ、あるいは抗てんかん、抗不整脈などの分野で大活躍中であるのに、あるとき突然鎮痛薬に変身する、実にユニークな存在である。 とくにこの補助薬が活用される対象に神経障害性疼痛がある。つまり神経痛があって、有病率数パーセントと高齢者を大いに悩ませている。そして、頑固ながん疼痛に、モルヒネを助け、その量を抑制できる補助薬として併用される。 補助とは言え、劇的な疼痛緩和により、患者や家族のQOLが著しく改善される価値はすこぶる大
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