医薬経済オンライン

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ドクターかでいのくすりの裏技

「パキシル」の知られざる世界

第15回

かでい伝次郎

2009年6月1日号

 このところ、本誌で選択的セロトニン再取込阻害薬(SSRI)による他害事件が集中的に取り上げられている。今回はこの問題を斜に構えて一刀両断と行こう。  ここでは「パキシル」(パロキセチン)を取り上げる。何しろ、業界ではパキシル販売元のグラクソ・スミスクライン以外は、「当社のSSRIは各メディアの報道内容を見る限り、あまり問題になっていないので、とくに何も対応はしておりません」とのこと(MRさんたちの言)だから、何といってもパキシルが話題の中心だ。  自傷他害はSSRIのクラス効果だろうに、SSRIを販売している他社が、そんなに油断していていいものかと思う。いや、スピン・ドクターたちが講演で盛んに「国内で承認された用量では効かないが、海外での承認用量と同じくらいに増量すれば効く」とか、「わが国では、この病気とこの病気にしか適応が通っていない...  このところ、本誌で選択的セロトニン再取込阻害薬(SSRI)による他害事件が集中的に取り上げられている。今回はこの問題を斜に構えて一刀両断と行こう。  ここでは「パキシル」(パロキセチン)を取り上げる。何しろ、業界ではパキシル販売元のグラクソ・スミスクライン以外は、「当社のSSRIは各メディアの報道内容を見る限り、あまり問題になっていないので、とくに何も対応はしておりません」とのこと(MRさんたちの言)だから、何といってもパキシルが話題の中心だ。  自傷他害はSSRIのクラス効果だろうに、SSRIを販売している他社が、そんなに油断していていいものかと思う。いや、スピン・ドクターたちが講演で盛んに「国内で承認された用量では効かないが、海外での承認用量と同じくらいに増量すれば効く」とか、「わが国では、この病気とこの病気にしか適応が通っていないが

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