薬剤経済学
高額薬剤の給付管理
第12回 新方針前にNICEが拒否した抗がん剤
2009年6月1日号
代わる戦略がない、対象患者数が少ない疾患の末期状態向けの高額薬剤療法を英NHSで提供すべきか、国立医療技術評価機構(NICE)は経済学的な判断基準(閾値)を緩める政策を1月に実施し、腎細胞がんで「スニチニブ」、多発性骨髄腫で「レナリドマイド」に適用した。 J.ラフテリー(サザンプトン大学)は「NICEと抗がん剤の難問」(BMJ、2009年1月31日)で、新方針がどう運用され、判断に影響していくか予測した。実施直後、2剤について拒否勧告の原案が見直される前の考察だ。 分析によると、1999年のNICE設立以来2008年まで延べ42のがん療法(1剤で複数の適応も)が評価され、22(52.4%)が無条件もしくは小さな制約で受け入れられ、13(31.0%)が大きな制約を前提に認められた。7については拒否の判断が確定し、1月初めの段階では7が拒否の判断が提案されていた。 原案段階を含む拒否14製剤(33.3...
代わる戦略がない、対象患者数が少ない疾患の末期状態向けの高額薬剤療法を英NHSで提供すべきか、国立医療技術評価機構(NICE)は経済学的な判断基準(閾値)を緩める政策を1月に実施し、腎細胞がんで「スニチニブ」、多発性骨髄腫で「レナリドマイド」に適用した。 J.ラフテリー(サザンプトン大学)は「NICEと抗がん剤の難問」(BMJ、2009年1月31日)で、新方針がどう運用され、判断に影響していくか予測した。実施直後、2剤について拒否勧告の原案が見直される前の考察だ。 分析によると、1999年のNICE設立以来2008年まで延べ42のがん療法(1剤で複数の適応も)が評価され、22(52.4%)が無条件もしくは小さな制約で受け入れられ、13(31.0%)が大きな制約を前提に認められた。7については拒否の判断が確定し、1月初めの段階では7が拒否の判断が提案されていた。 原案段階を含む拒否14製剤(33.3%)
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