企業力を評価する
久光製薬 TDDS技術の多極展開が必要
第8回
2009年5月15日号
今後は視点を変え、準大手以下をみていく。グローバル展開する大手はグローバルの競争力が問われるが、準大手以下は製品力を国内シェア拡大とライセンスの海外供与に活かして成長していく戦略が重要になる。この点に視点を置いて企業力を考えたい。09年3月期決算をベースにするが、最初は2月決算の久光製薬を検討する。
久光製薬は、外用消炎鎮痛剤に特化してきた企業である。それもTDDS(経皮薬物送達システム)の高度の技術を駆使した貼付剤が主力だ。09年2月期実績では単独ベースではあるが、消炎鎮痛剤の売上構成比は91.3%、そのうち第2世代の貼付剤であるモーラステープ群、モーラスパップ群のモーラス関連製品が消炎鎮痛剤の77.8%、売上全体の71%を占めた。貼付剤、それもモーラス関連製品に大きく依存する特異な業態だが、とくにモーラステープ群に集中する戦略が奏功し、消炎鎮痛貼...
今後は視点を変え、準大手以下をみていく。グローバル展開する大手はグローバルの競争力が問われるが、準大手以下は製品力を国内シェア拡大とライセンスの海外供与に活かして成長していく戦略が重要になる。この点に視点を置いて企業力を考えたい。09年3月期決算をベースにするが、最初は2月決算の久光製薬を検討する。
久光製薬は、外用消炎鎮痛剤に特化してきた企業である。それもTDDS(経皮薬物送達システム)の高度の技術を駆使した貼付剤が主力だ。09年2月期実績では単独ベースではあるが、消炎鎮痛剤の売上構成比は91.3%、そのうち第2世代の貼付剤であるモーラステープ群、モーラスパップ群のモーラス関連製品が消炎鎮痛剤の77.8%、売上全体の71%を占めた。貼付剤、それもモーラス関連製品に大きく依存する特異な業態だが、とくにモーラステープ群に集中する戦略が奏功し、消炎鎮痛貼付剤
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