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薬剤経済学

米国で新しい公的保険が登場したら(後)

2009年5月15日号

 ルウィン・グループの「公的プランの費用と保険適用インパクト」推計は、価格(保険料)が1%下がったとき、見送ってきた保険購入に動く行動予測に立っている。 経済学の基本・価格弾力性であり、コンサルタント会社は米国医療保険の観察結果から医療給付シミュレーション・モデル(HBSM)を構築、安価な公的プランの提供が、無保険者の保険購入、民間保険加入者のプラン切り替えの確率を弾いた。 図1は、医療保険の価格弾力性は、無保険者の所得水準で異なる状況を説明している。2006年データに基づく数値で、所要保険料の世帯所得比率が2%に増えると半減する。だが、手厚い補助で負担ゼロにしても全員が保険購入するわけではない(「HBSM簡略説明」2007年1月)。 図2は、行動の背景にある世帯所得別の保険料価格弾力性を見ている。10人未満の企業を平均賃金別に分けると、低賃金の企業ほど価格弾力...  ルウィン・グループの「公的プランの費用と保険適用インパクト」推計は、価格(保険料)が1%下がったとき、見送ってきた保険購入に動く行動予測に立っている。 経済学の基本・価格弾力性であり、コンサルタント会社は米国医療保険の観察結果から医療給付シミュレーション・モデル(HBSM)を構築、安価な公的プランの提供が、無保険者の保険購入、民間保険加入者のプラン切り替えの確率を弾いた。 図1は、医療保険の価格弾力性は、無保険者の所得水準で異なる状況を説明している。2006年データに基づく数値で、所要保険料の世帯所得比率が2%に増えると半減する。だが、手厚い補助で負担ゼロにしても全員が保険購入するわけではない(「HBSM簡略説明」2007年1月)。 図2は、行動の背景にある世帯所得別の保険料価格弾力性を見ている。10人未満の企業を平均賃金別に分けると、低賃金の企業ほど価格弾力性

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