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くすりと切手と音楽を

美しきクスリ

第25回

財団法人MR教育センター常務理事 平林敏彦

2009年5月15日号

 初夏、まさに百花繚乱の季節を迎え、今回は花を取りあげよう。 花期が初夏で名前に『薬』の付く花、芍薬である。 薬用としての効能は最大、観賞用としての花は豪華の一語と讃えられており、それは花名に表れている。 英語名Peonyは、ギリシャ神話の医神Paeonに由来し、死者をも蘇らせるといわれた効能は、古代ギリシャから活用された。 中国から、平安期の日本へ渡来したのも薬草としてであった。平安前期に出来た日本最初の漢和薬名辞書である「本草和名(ほんぞうわみょう)」にも、すでに「エビスグスリ」の名で載っている。 根が薬として重宝され、大きく咲く花は日本人に好まれて観賞用にも広く普及した。江戸時代から品種改良も盛んだったらしい。 成分はペオニフロリンやガロタンニンで、薬効は鎮痛、鎮痙、冷え症、婦人病などに認められる。 エビスグスリから芍薬と呼ばれるようになっ...  初夏、まさに百花繚乱の季節を迎え、今回は花を取りあげよう。 花期が初夏で名前に『薬』の付く花、芍薬である。 薬用としての効能は最大、観賞用としての花は豪華の一語と讃えられており、それは花名に表れている。 英語名Peonyは、ギリシャ神話の医神Paeonに由来し、死者をも蘇らせるといわれた効能は、古代ギリシャから活用された。 中国から、平安期の日本へ渡来したのも薬草としてであった。平安前期に出来た日本最初の漢和薬名辞書である「本草和名(ほんぞうわみょう)」にも、すでに「エビスグスリ」の名で載っている。 根が薬として重宝され、大きく咲く花は日本人に好まれて観賞用にも広く普及した。江戸時代から品種改良も盛んだったらしい。 成分はペオニフロリンやガロタンニンで、薬効は鎮痛、鎮痙、冷え症、婦人病などに認められる。 エビスグスリから芍薬と呼ばれるようになった時

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