医薬経済オンライン

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「幹細胞治療」の副作用報告

オバマの幹細胞命令の影で

医療ジャーナリスト 粥川準二

2009年5月1日号

 3月9日、米国のバラク・オバマ大統領はES細胞(胚性幹細胞)研究への連邦予算の支出を拡大する大統領命令に署名した。  周知の通り、ジョージ・ブッシュ前政権は宗教的、政治的理由からES細胞研究に消極的だった。ブッシュ前大統領は01年8月9日付の大統領命令によって、連邦予算を使えるES細胞株を、その日までに樹立された21株のみに制限してきた。  オバマ大統領は、その方針の転換を選挙キャンペーン中から公約していたが、この日、それを実現したことになる。この大統領命令は、ES細胞研究が連邦予算によって広くサポートされる価値があるものであることを認め、「人類の利益のためになる重要な新発見や新治療法に向けた、アメリカの科学者たちの貢献を強化すること」がその目的である、と謳う。もちろんオバマ大統領は、ES細胞研究を無制限に行っていいと認めたわけではなく、NIH...  3月9日、米国のバラク・オバマ大統領はES細胞(胚性幹細胞)研究への連邦予算の支出を拡大する大統領命令に署名した。  周知の通り、ジョージ・ブッシュ前政権は宗教的、政治的理由からES細胞研究に消極的だった。ブッシュ前大統領は01年8月9日付の大統領命令によって、連邦予算を使えるES細胞株を、その日までに樹立された21株のみに制限してきた。  オバマ大統領は、その方針の転換を選挙キャンペーン中から公約していたが、この日、それを実現したことになる。この大統領命令は、ES細胞研究が連邦予算によって広くサポートされる価値があるものであることを認め、「人類の利益のためになる重要な新発見や新治療法に向けた、アメリカの科学者たちの貢献を強化すること」がその目的である、と謳う。もちろんオバマ大統領は、ES細胞研究を無制限に行っていいと認めたわけではなく、NIH(

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