医薬経済オンライン

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医療の流れを見極める

外来患者大移動

Chapter19

伊竜忠志

2009年5月1日号

 ゴールデンウィークには〝行楽大移動〟が始まる。人出予想によると、全国1090ヵ所の主要行楽地を訪れる人は約6000万人というから、人口の半分が大移動する。一方、戦後の日本で〝民族大移動〟を体感した世代は、高度経済成長期からバブル経済崩壊まで、わが国の経済・社会の変化を生き抜いてきた「団塊の世代」だろう。団塊の世代は、出身地と現在の居住地の間を大きく移動してきた。国勢調査によると、現在3大都市圏(首都圏、愛知圏、大阪圏)に居住する団塊の世代(1947年〜1949年生まれ)は約530万人、世代全体の66%に上っている。彼らが1〜3歳だった頃(1950年)には、35%弱に過ぎなかったことを考えると、31%以上もの人々が地方から都会へ移住してきた計算になる。  急性期系大病院から診療所へ——。厚生労働省も、〝外来患者大移動〟を画策しているが、その成果はどうだろう。  ゴールデンウィークには〝行楽大移動〟が始まる。人出予想によると、全国1090ヵ所の主要行楽地を訪れる人は約6000万人というから、人口の半分が大移動する。一方、戦後の日本で〝民族大移動〟を体感した世代は、高度経済成長期からバブル経済崩壊まで、わが国の経済・社会の変化を生き抜いてきた「団塊の世代」だろう。団塊の世代は、出身地と現在の居住地の間を大きく移動してきた。国勢調査によると、現在3大都市圏(首都圏、愛知圏、大阪圏)に居住する団塊の世代(1947年〜1949年生まれ)は約530万人、世代全体の66%に上っている。彼らが1〜3歳だった頃(1950年)には、35%弱に過ぎなかったことを考えると、31%以上もの人々が地方から都会へ移住してきた計算になる。  急性期系大病院から診療所へ——。厚生労働省も、〝外来患者大移動〟を画策しているが、その成果はどうだろう。

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