医薬経済オンライン

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From Local to Global 私と公衆衛生

サミットこぼれ話

第7回

国際医療福祉大学副学長 岩尾總一郎

2009年5月1日号

 サミット(主要国首脳会議)と言えば、米国、英国、イタリア、カナダ、フランス、ロシア、ドイツ、それに日本の8ヵ国にEUの議長国の首脳らが集う、年1回の国際会議だ。もともとは経済問題を解決するための集まりだったから、日本からは外務、大蔵、通産の各省(当時)から随行員が派遣されていた。だが、国際情勢の変化に応じて会議の主題は経済分野から、環境や難民、感染症などにまで及ぶようになってきた。  私が厚生省時代に関わったサミットの思い出話をしたい。  96年のリヨンサミットでは新興・再興感染症と呼ばれたHIV、マラリア、エボラ出血熱などへの対策が議題になった。故橋本龍太郎元首相が、「世界福祉構想」を打ち上げたのも、このリヨンサミットだった。これからの国際貢献とは、お金をつぎ込むだけでなく、開発途上国への感染症対策支援や社会保障制度の専門家を派遣するなど...  サミット(主要国首脳会議)と言えば、米国、英国、イタリア、カナダ、フランス、ロシア、ドイツ、それに日本の8ヵ国にEUの議長国の首脳らが集う、年1回の国際会議だ。もともとは経済問題を解決するための集まりだったから、日本からは外務、大蔵、通産の各省(当時)から随行員が派遣されていた。だが、国際情勢の変化に応じて会議の主題は経済分野から、環境や難民、感染症などにまで及ぶようになってきた。  私が厚生省時代に関わったサミットの思い出話をしたい。  96年のリヨンサミットでは新興・再興感染症と呼ばれたHIV、マラリア、エボラ出血熱などへの対策が議題になった。故橋本龍太郎元首相が、「世界福祉構想」を打ち上げたのも、このリヨンサミットだった。これからの国際貢献とは、お金をつぎ込むだけでなく、開発途上国への感染症対策支援や社会保障制度の専門家を派遣するなど、

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