製薬子会社「飼い殺し」のその先
三菱ケミカルHDと住友化学、旧財閥系の経営手法
2009年4月15日号
三菱ケミカルHD・小林喜光社長「飼い殺し」と言うと穏やかではないが、三菱ケミカルホールディングスと住友化学が抱える医薬子会社の現状は、こんなところだろう。大日本製薬と住友製薬が合併し、大日本住友製薬が誕生したのは05年10月。田辺製薬と三菱ウェルファーマが経営統合により田辺三菱製薬としてスタートを切ったのは07年10月。どちらも、当時の製薬業界を席巻していた再編ブームに乗り遅れまいと、流行りの言葉で喩えれば、「婚活」に励んだ結果生まれた、大阪・道修町同士のカップルだった。 しかも三菱、住友という日本を代表する財閥系企業の庇護の下、「国内収益基盤の拡充と米国での自販開始」(大日本住友)、「国内営業のプレゼンス向上と海外医薬品事業展開推進」(田辺三菱)と、今から振り返れば、いささか欲張りな、しかも似たような中期経営目標を揃って打ち上げた。確かに後発品...
三菱ケミカルHD・小林喜光社長「飼い殺し」と言うと穏やかではないが、三菱ケミカルホールディングスと住友化学が抱える医薬子会社の現状は、こんなところだろう。大日本製薬と住友製薬が合併し、大日本住友製薬が誕生したのは05年10月。田辺製薬と三菱ウェルファーマが経営統合により田辺三菱製薬としてスタートを切ったのは07年10月。どちらも、当時の製薬業界を席巻していた再編ブームに乗り遅れまいと、流行りの言葉で喩えれば、「婚活」に励んだ結果生まれた、大阪・道修町同士のカップルだった。 しかも三菱、住友という日本を代表する財閥系企業の庇護の下、「国内収益基盤の拡充と米国での自販開始」(大日本住友)、「国内営業のプレゼンス向上と海外医薬品事業展開推進」(田辺三菱)と、今から振り返れば、いささか欲張りな、しかも似たような中期経営目標を揃って打ち上げた。確かに後発品の
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