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ワクチン—古くて新しい予防医療ツール

その9

医療政策アナリスト 二宮尚也

2009年4月15日号

 ワクチン予防議連(会長=坂口力・元厚生労働相)が、3月10日に「子宮頸がん予防ワクチンの普及に関する提言(案)」をまとめた。このなかで特筆すべき点は、日本のワクチン政策全体の改革の必要性を謳っていることである。子宮頸がん予防ワクチンは、他国でも政治的動きから接種推奨・公費負担・保険償還などが決定されたが、それはすでに存在するワクチン政策のなかに、いかにこのワクチンを組み入れていくかという動きだった。一方、日本では、政治的な動きが、いかにワクチン政策そのものの根本的あり方や政策決定過程などの改革を促すかということに注目したい。とくにワクチンに関する基本法の制定や、予防接種法の抜本改正などが視野に入ってきたことは、まさしく日本のワクチン政策が大きく変わる可能性を秘めている。 ワクチン政策を横断的に検討する行政組織の必要性も指摘されている。こ...  ワクチン予防議連(会長=坂口力・元厚生労働相)が、3月10日に「子宮頸がん予防ワクチンの普及に関する提言(案)」をまとめた。このなかで特筆すべき点は、日本のワクチン政策全体の改革の必要性を謳っていることである。子宮頸がん予防ワクチンは、他国でも政治的動きから接種推奨・公費負担・保険償還などが決定されたが、それはすでに存在するワクチン政策のなかに、いかにこのワクチンを組み入れていくかという動きだった。一方、日本では、政治的な動きが、いかにワクチン政策そのものの根本的あり方や政策決定過程などの改革を促すかということに注目したい。とくにワクチンに関する基本法の制定や、予防接種法の抜本改正などが視野に入ってきたことは、まさしく日本のワクチン政策が大きく変わる可能性を秘めている。 ワクチン政策を横断的に検討する行政組織の必要性も指摘されている。この点

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