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論点

DPC「後発品」評価の誤謬

本質は普及一巡後のあり方

みずほ証券エクイティ調査部シニアアナリスト 渡辺英克

2009年4月15日号

 DPC(診断群分類別1日包括評価)の機能評価係数を巡る議論が揺れている。10年4月以降に調整係数廃止が予定されているため、調整係数に代わる新たな機能評価係数のあり方について、中央社会保険医療協議会で議論が行われているが、まだ議論の出口が見えていない。 現行のDPCについては、医療機関ごとに、医療機関別係数が付与されている。さらに、医療機関別係数は、入院時医学管理加算や地域医療支援病院入院診療加算などを取得している場合に付加される「機能評価係数」と、前年度収入実績を担保する「調整係数」とに分けられているのは、よく知られるところである。 この調整係数は、DPCを普及させるための経済的インセンティブという側面を持つが、当面、DPC普及という目的は達成されつつあり、10年4月以降の廃止が検討されてきた。そこで、調整係数に代わる新機能評価係数をどうする...  DPC(診断群分類別1日包括評価)の機能評価係数を巡る議論が揺れている。10年4月以降に調整係数廃止が予定されているため、調整係数に代わる新たな機能評価係数のあり方について、中央社会保険医療協議会で議論が行われているが、まだ議論の出口が見えていない。 現行のDPCについては、医療機関ごとに、医療機関別係数が付与されている。さらに、医療機関別係数は、入院時医学管理加算や地域医療支援病院入院診療加算などを取得している場合に付加される「機能評価係数」と、前年度収入実績を担保する「調整係数」とに分けられているのは、よく知られるところである。 この調整係数は、DPCを普及させるための経済的インセンティブという側面を持つが、当面、DPC普及という目的は達成されつつあり、10年4月以降の廃止が検討されてきた。そこで、調整係数に代わる新機能評価係数をどうするか

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