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薬剤経済学

高額薬剤の給付管理

第11回 多発性骨髄腫レナリドマイドの受け入れ

2009年4月15日号

 多発性骨髄腫用薬「レナリドマイド」(米セルジーンのレブリミド)は昨年10月、英国立医療技術評価機構(NICE)の単一技術評価の原案で「NHS資源の費用効果的な利用と言えない」と拒否され、薬剤費上限制と治療対象を限る条件を加えて判断を変えさせた例である。末期の、代わる療法のない疾患で、3ヵ月以上の余命追加が可能な治療オプションは、増分費用対効果比(ICER)の閾値(受け入れ範囲)を緩める特例と合わせて、初めて評価委員会の首を縦に振らせた。 1サイクル4368ポンド、2年26サイクルが標準だが、2年を超えた患者について、製薬会社が薬剤を無料提供する(併用するデキサメタゾンなどの費用はNHS)。同時に原案の「他の1つ以上の療法」ではなく、「少なくとも2つ以上の療法」を受けた患者に絞った。現在、意見聴取を経て最終的な指針作成が進んでいる。 多発性骨髄腫ではボルテゾミブ(J...  多発性骨髄腫用薬「レナリドマイド」(米セルジーンのレブリミド)は昨年10月、英国立医療技術評価機構(NICE)の単一技術評価の原案で「NHS資源の費用効果的な利用と言えない」と拒否され、薬剤費上限制と治療対象を限る条件を加えて判断を変えさせた例である。末期の、代わる療法のない疾患で、3ヵ月以上の余命追加が可能な治療オプションは、増分費用対効果比(ICER)の閾値(受け入れ範囲)を緩める特例と合わせて、初めて評価委員会の首を縦に振らせた。 1サイクル4368ポンド、2年26サイクルが標準だが、2年を超えた患者について、製薬会社が薬剤を無料提供する(併用するデキサメタゾンなどの費用はNHS)。同時に原案の「他の1つ以上の療法」ではなく、「少なくとも2つ以上の療法」を受けた患者に絞った。現在、意見聴取を経て最終的な指針作成が進んでいる。 多発性骨髄腫ではボルテゾミブ(J&J

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