医薬経済オンライン

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くすりと切手と音楽を

ホメオパシー

第24回

財団法人MR教育センター常務理事 平林敏彦

2009年4月15日号

ハーネマンの切手(右)とベートーヴェン 19世紀に入り、近代薬学の確立とともに病気の症状に応じた薬剤も多く発見されたが、なお伝統的な治療法も根強く残った。 その伝統的な治療法のひとつにホメオパシー(Homeopathie)がある。「同種療法」「類似療法」と訳されており、これを提唱したのはドイツの医師、サミュエル・ハーネマン(1755〜1843)である。マイセンに生まれ、ライプチヒとウィーンで医学、薬学、植物学などを学んだのち、ライプチヒで開業した。 彼は健常時に、当時マラリアの特効薬として有名であったキナの皮を煎じて飲んだところ、高熱、発汗などマラリアと同じ症状が出たことにヒントを得て、「類似の法則」を考えた。その原理とは、「健康人に対してある種の症状を惹起する薬剤はかなり少量であっても、その症状に類似した症状を持つ疾病の治療に有効である」(ステッドマン医学... ハーネマンの切手(右)とベートーヴェン 19世紀に入り、近代薬学の確立とともに病気の症状に応じた薬剤も多く発見されたが、なお伝統的な治療法も根強く残った。 その伝統的な治療法のひとつにホメオパシー(Homeopathie)がある。「同種療法」「類似療法」と訳されており、これを提唱したのはドイツの医師、サミュエル・ハーネマン(1755〜1843)である。マイセンに生まれ、ライプチヒとウィーンで医学、薬学、植物学などを学んだのち、ライプチヒで開業した。 彼は健常時に、当時マラリアの特効薬として有名であったキナの皮を煎じて飲んだところ、高熱、発汗などマラリアと同じ症状が出たことにヒントを得て、「類似の法則」を考えた。その原理とは、「健康人に対してある種の症状を惹起する薬剤はかなり少量であっても、その症状に類似した症状を持つ疾病の治療に有効である」(ステッドマン医学大

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