それでも「名門」復活は茨の道
メルクがシェリング・プラウ買収に追い込まれた理由
クレディスイス証券 酒井文義
2009年4月1日号
米国で製薬会社の再編が加速している。1月のファイザーによるワイス買収に続いて、3月9日にはメルクがシェリング・プラウ(SP)を総額411億ドル(約4兆円)で買収することで合意したと発表。米国の医薬品業界再編は、いきなりトップギアに入ってしまったようだ。すでに、次の買収候補としてブリストル・マイヤーズスクイブの名前が浮上している。3月12日には、スイスのロシュが子会社の米ジェネンテックの全株式を総額468億ドル(約4.5兆円)で取得し、友好的に完全子会社化することで合意したという発表があった。 風雲急を告げる再編は、陣取り合戦のような様相を呈している。今回のメルクによるSP買収は、すでに両社がコレステロール低下剤「エゼチミブ」(米国名ゼチア)と「バイトリン」の販売で合弁会社を設立しており、それが布石になったという見方ができる。また、オバマ政権による医療制度...
米国で製薬会社の再編が加速している。1月のファイザーによるワイス買収に続いて、3月9日にはメルクがシェリング・プラウ(SP)を総額411億ドル(約4兆円)で買収することで合意したと発表。米国の医薬品業界再編は、いきなりトップギアに入ってしまったようだ。すでに、次の買収候補としてブリストル・マイヤーズスクイブの名前が浮上している。3月12日には、スイスのロシュが子会社の米ジェネンテックの全株式を総額468億ドル(約4.5兆円)で取得し、友好的に完全子会社化することで合意したという発表があった。 風雲急を告げる再編は、陣取り合戦のような様相を呈している。今回のメルクによるSP買収は、すでに両社がコレステロール低下剤「エゼチミブ」(米国名ゼチア)と「バイトリン」の販売で合弁会社を設立しており、それが布石になったという見方ができる。また、オバマ政権による医療制度改
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