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論点

偽造品対策に「シリアル番号」導入を

参院議員政策担当秘書 岡田裕二

2017年5月1日号

 奈良市の調剤薬局「サン薬局」(関西メディコ)で1月10日、C型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品が発見された。その後の調査で、東京都内でも卸業者の在庫に偽造されたハーボニーのボトルが存在したことが確認された。この問題を受け、厚生労働省は3月29日、「医療用医薬品の偽造品流通防止のための施策のあり方に関する検討会」の初会合を都内で開催。会合で日本医師会の羽鳥裕常任理事が、「いわゆる現金問屋が存在していいのか」「余った薬を買い取るような仕組みが許されていることが間違っている」などと主張すると、日本医薬品卸売業連合会の一條宏・薬制委員会委員長も、「いわゆる現金問屋はトレーサビリティが確保できていない」「こうした流通をなくしていくことが大事」と指摘。会議は現金問屋の存在の是非に関する議論に終始した。 現金問屋を何軒か潰して問題の収束を図ろうと...  奈良市の調剤薬局「サン薬局」(関西メディコ)で1月10日、C型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品が発見された。その後の調査で、東京都内でも卸業者の在庫に偽造されたハーボニーのボトルが存在したことが確認された。この問題を受け、厚生労働省は3月29日、「医療用医薬品の偽造品流通防止のための施策のあり方に関する検討会」の初会合を都内で開催。会合で日本医師会の羽鳥裕常任理事が、「いわゆる現金問屋が存在していいのか」「余った薬を買い取るような仕組みが許されていることが間違っている」などと主張すると、日本医薬品卸売業連合会の一條宏・薬制委員会委員長も、「いわゆる現金問屋はトレーサビリティが確保できていない」「こうした流通をなくしていくことが大事」と指摘。会議は現金問屋の存在の是非に関する議論に終始した。 現金問屋を何軒か潰して問題の収束を図ろうとする

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