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経済記事の読み方

内憂外患に晒される「ガリバー」野村證券

第1回 再興か黄昏時か証券大手各社の今

2017年5月1日号

 銀行と縁のない人というのは、ほとんどいないが、付き合いがなければ生涯出会いのないままで終わるのが証券会社だろう。株を買ったこともない投資の無関心層にとって、この業界ほど縁遠い金融機関はない。 97年に大手4社の一角である山一証券が自主廃業し、翌年には金融制度改革が始まった。いわゆる「金融ビッグバン」で最も大きな激震を受けたのがこの業界である。株式の売買委託手数料が自由化されて収益源が脅かされ、免許制から認可制になって新規参入者が増加した。数年後にはインターネットの隆盛により対面営業が収縮していき、06年頃から始まった個人投資家呼び込みの国策「貯蓄から投資へ」は振るわず、14年からの「NISA」(少額投資非課税制度)も鳴かず飛ばず。威勢のよかった営業マンは姿を消した。 今回から断続的に証券大手各社の現状を見ていきたい。 野村證券は01年に持株会...  銀行と縁のない人というのは、ほとんどいないが、付き合いがなければ生涯出会いのないままで終わるのが証券会社だろう。株を買ったこともない投資の無関心層にとって、この業界ほど縁遠い金融機関はない。 97年に大手4社の一角である山一証券が自主廃業し、翌年には金融制度改革が始まった。いわゆる「金融ビッグバン」で最も大きな激震を受けたのがこの業界である。株式の売買委託手数料が自由化されて収益源が脅かされ、免許制から認可制になって新規参入者が増加した。数年後にはインターネットの隆盛により対面営業が収縮していき、06年頃から始まった個人投資家呼び込みの国策「貯蓄から投資へ」は振るわず、14年からの「NISA」(少額投資非課税制度)も鳴かず飛ばず。威勢のよかった営業マンは姿を消した。 今回から断続的に証券大手各社の現状を見ていきたい。 野村證券は01年に持株会社制

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