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HOLMES & VACCINE

切り札も失った製薬業界

第47回 ~諦めない日本企業は~

コイツ・ドナン

2017年5月1日号

【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は製薬企業の未来を占っている。日本企業は抗生物質バブルで研究開発力を強化しながら、消化器官用薬領域などでブロックバスターを生み出す努力を続けてきた。さらに製薬企業は大きな発明をしたとホームズは指摘する。それは生活習慣病治療薬であり、製薬企業が病気をつくったことである。ホームズは生活習慣病薬のうち糖尿病治療薬を振り返ったうえで、糖尿病と関連する肥満を取り上げた。エーザイの「ロルカセリン」(ベルヴィーク)、ノボノルディスクの「リラグルチド」(サクセンダ、糖尿病薬としてはビクトーザ)について、ホームズは抗肥満薬市場を席巻することで、糖尿病薬市場を制するという狙いがあったと、壮大な推理をした。ただ、実際は苦戦していた。 ホームズの推理のなかではあるが、製薬企業が抗肥満薬で夢想した巨大市場は、確か... 【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は製薬企業の未来を占っている。日本企業は抗生物質バブルで研究開発力を強化しながら、消化器官用薬領域などでブロックバスターを生み出す努力を続けてきた。さらに製薬企業は大きな発明をしたとホームズは指摘する。それは生活習慣病治療薬であり、製薬企業が病気をつくったことである。ホームズは生活習慣病薬のうち糖尿病治療薬を振り返ったうえで、糖尿病と関連する肥満を取り上げた。エーザイの「ロルカセリン」(ベルヴィーク)、ノボノルディスクの「リラグルチド」(サクセンダ、糖尿病薬としてはビクトーザ)について、ホームズは抗肥満薬市場を席巻することで、糖尿病薬市場を制するという狙いがあったと、壮大な推理をした。ただ、実際は苦戦していた。 ホームズの推理のなかではあるが、製薬企業が抗肥満薬で夢想した巨大市場は、確かに話

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