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間違いだらけのHTA

英NICEの3つの新システムとは

第22回

東京大学大学院薬学系研究科 五十嵐中

2017年5月1日号

 3月の英NICE(医療技術評価機関)のアプレイザル(総合的評価)委員会がギリギリで延期された「オプジーボ」 (非小細胞性肺がん)。既報のとおり、腎細胞がんとメラノーマにはすでに推奨されている。延期された肺がんのアプレイザル委員会を、4月12日から開催するという通知が出ているものの、現段階 (4月25日)では委員会の結果は未公表である。  その一方で、頭頚部がんの適応に対して第1回のアプレイザル委員会が開催され、4月11日に「非推奨」の結果が出た。NICE自身のニュースリリースでも言及があるように、これは最終の評価結果ではない。今後の委員会の議論を追跡していきたい。 NICEは4月から以下の3つの新システムの運用を始めた。①予測売上げの大きな医薬品への「Budget Impact Test」(BIT)②費用対効果が非常に優れている医薬品への「Fast Track Appraisal」...  3月の英NICE(医療技術評価機関)のアプレイザル(総合的評価)委員会がギリギリで延期された「オプジーボ」 (非小細胞性肺がん)。既報のとおり、腎細胞がんとメラノーマにはすでに推奨されている。延期された肺がんのアプレイザル委員会を、4月12日から開催するという通知が出ているものの、現段階 (4月25日)では委員会の結果は未公表である。  その一方で、頭頚部がんの適応に対して第1回のアプレイザル委員会が開催され、4月11日に「非推奨」の結果が出た。NICE自身のニュースリリースでも言及があるように、これは最終の評価結果ではない。今後の委員会の議論を追跡していきたい。 NICEは4月から以下の3つの新システムの運用を始めた。①予測売上げの大きな医薬品への「Budget Impact Test」(BIT)②費用対効果が非常に優れている医薬品への「Fast Track Appraisal」(F

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