ようやく揃った武田テバの「先発品」
長期収載品を移管した国内4社の戦略(前)
2017年5月1日号
日本を代表する新薬開発型の製薬企業4社が長期収載品を相次いで移管した。その動きは、行政や後発品業界も巻き込んで話題となっている。4社である武田薬品とアステラス製薬、塩野義製薬、田辺三菱製薬の4社は長期収載品(田辺三菱は後発品事業も)を移管した理由について、「新薬事業への集中」を挙げている。 しかし、市場関係者は、額面どおりに受け止めていない。「新薬への集中=長期収載品との決別」といった単純な構図ではないからである。なぜなら、移管する長期収載品は各社の長期収載品全体ではなく、あくまで戦略領域から逸脱した、売上規模の小さいものが中心で「新薬集中」というより、「戦略領域の明確化」の名のもとに「不採算品の一掃」を目論んだものと見えるからだ。 そこには、依然として長期収載品から生まれる利益に依存している製薬企業の収益構造が横たわってる。一方で、...
日本を代表する新薬開発型の製薬企業4社が長期収載品を相次いで移管した。その動きは、行政や後発品業界も巻き込んで話題となっている。4社である武田薬品とアステラス製薬、塩野義製薬、田辺三菱製薬の4社は長期収載品(田辺三菱は後発品事業も)を移管した理由について、「新薬事業への集中」を挙げている。 しかし、市場関係者は、額面どおりに受け止めていない。「新薬への集中=長期収載品との決別」といった単純な構図ではないからである。なぜなら、移管する長期収載品は各社の長期収載品全体ではなく、あくまで戦略領域から逸脱した、売上規模の小さいものが中心で「新薬集中」というより、「戦略領域の明確化」の名のもとに「不採算品の一掃」を目論んだものと見えるからだ。 そこには、依然として長期収載品から生まれる利益に依存している製薬企業の収益構造が横たわってる。一方で、これ
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