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OBSERVER

河上裕・日本がん免疫学会理事長

2017年5月1日号

リバースTRで臨床研究の発展を──各国でがん免疫療法の新薬が相次いで承認されています。現状をどのように見ていますか。河上 企業はいかに早く承認されるかに鎬を削り、科学に基づいて工夫を凝らした開発戦略を展開している。肺がんでは小野薬品の「オプジーボ」が日本で初めて承認された。これは2次治療での適応で、1次治療は後追いのMSDの「キイトルーダ」が先行した。いずれも同じ抗PD1抗体だが、臨床試験によって明暗が分かれた。企業には練られた開発戦略が求められていると感じている。──進行中の臨床試験を見ると、バイオマーカーによって患者を選定する開発が進む一方で、薬剤を併用することで効果を高める手段も検討されています。将来的に治療体系が複雑になることが予想されますが、方向性を統制する必要性はないのでしょうか。河上 統制する必要はないと考えている。各企業の多... リバースTRで臨床研究の発展を──各国でがん免疫療法の新薬が相次いで承認されています。現状をどのように見ていますか。河上 企業はいかに早く承認されるかに鎬を削り、科学に基づいて工夫を凝らした開発戦略を展開している。肺がんでは小野薬品の「オプジーボ」が日本で初めて承認された。これは2次治療での適応で、1次治療は後追いのMSDの「キイトルーダ」が先行した。いずれも同じ抗PD1抗体だが、臨床試験によって明暗が分かれた。企業には練られた開発戦略が求められていると感じている。──進行中の臨床試験を見ると、バイオマーカーによって患者を選定する開発が進む一方で、薬剤を併用することで効果を高める手段も検討されています。将来的に治療体系が複雑になることが予想されますが、方向性を統制する必要性はないのでしょうか。河上 統制する必要はないと考えている。各企業の多様な

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