医薬経済オンライン

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早くも「正念場」の武田テバ

「負の遺産」に大鉈、製品も社員もばっさり

2017年5月15日号

 武田テバ(名古屋市)には〝ジャングル〟が存在する。本社ビルのエントランスに広がる巨大な森林空間で、沖縄本島の「やんばるの森」を再現した樹木や砂浜だ。武田テバの前身となるテバ製薬(12年4月~16年3月)が旧大洋薬品だった頃につくられたもので、今でも社員の憩いの場となっている。 武田テバには旧大洋時代の遺産が所々に点在する。しかし、すべてが「やんばるの森」のように歓迎されるものばかりではなく、「負の遺産」も多い。 例えば生産体制。武田テバが扱う約800品目の多くは岐阜県の高山工場で製造されるが、かつてこの工場では不祥事が相次いだ。 07年に武田薬品から製造委託されていた抗生物質バイアル注射剤「パンスポリン」にガラス片が混入。09年にはH2受容体拮抗剤「ガスポート」で誤配合が発覚した。不祥事を受けてまとめられた調査報告書では、製造ミスの隠蔽や品質...  武田テバ(名古屋市)には〝ジャングル〟が存在する。本社ビルのエントランスに広がる巨大な森林空間で、沖縄本島の「やんばるの森」を再現した樹木や砂浜だ。武田テバの前身となるテバ製薬(12年4月~16年3月)が旧大洋薬品だった頃につくられたもので、今でも社員の憩いの場となっている。 武田テバには旧大洋時代の遺産が所々に点在する。しかし、すべてが「やんばるの森」のように歓迎されるものばかりではなく、「負の遺産」も多い。 例えば生産体制。武田テバが扱う約800品目の多くは岐阜県の高山工場で製造されるが、かつてこの工場では不祥事が相次いだ。 07年に武田薬品から製造委託されていた抗生物質バイアル注射剤「パンスポリン」にガラス片が混入。09年にはH2受容体拮抗剤「ガスポート」で誤配合が発覚した。不祥事を受けてまとめられた調査報告書では、製造ミスの隠蔽や品質管理

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