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注目新薬と市場展望

再び米国進出へ、参天の「ぶどう膜炎治療剤」

第10回

UBS証券株式会社 調査本部アナリスト 関 篤史

2017年5月15日号

 ぶどう膜炎は眼内の炎症性疾患の総称だ。ぶどう膜炎により目に対する不可逆的な損傷、視力低下や失明、QOLの低下が引き起こされ得る。年間発生症例数は10万人中17~52人、罹患者数は10万人中38~714人程度と推定されている。ステロイド、メトトレキセート、TNFα阻害剤などが用いられているが、安全性の面から新規治療剤に対するニーズは高い。 参天製薬は08年6月にシロリムス製剤の開発権を5000万ドルでマキュサイトから導入した。参天は上市時のロイヤリティーを支払うと思われるが、マキュサイトは存続していないため、誰に支払うかは不明である。当初、参天は滲出型加齢黄斑変性治療剤として開発していたが、その後ぶどう膜炎治療剤への開発に切り替えた。商品名は「オプシリア」だ。 参天は15年3月にオプシリアをEMA(欧州医薬品庁)に申請したが、16年5月に一旦取り下げた。...  ぶどう膜炎は眼内の炎症性疾患の総称だ。ぶどう膜炎により目に対する不可逆的な損傷、視力低下や失明、QOLの低下が引き起こされ得る。年間発生症例数は10万人中17~52人、罹患者数は10万人中38~714人程度と推定されている。ステロイド、メトトレキセート、TNFα阻害剤などが用いられているが、安全性の面から新規治療剤に対するニーズは高い。 参天製薬は08年6月にシロリムス製剤の開発権を5000万ドルでマキュサイトから導入した。参天は上市時のロイヤリティーを支払うと思われるが、マキュサイトは存続していないため、誰に支払うかは不明である。当初、参天は滲出型加齢黄斑変性治療剤として開発していたが、その後ぶどう膜炎治療剤への開発に切り替えた。商品名は「オプシリア」だ。 参天は15年3月にオプシリアをEMA(欧州医薬品庁)に申請したが、16年5月に一旦取り下げた。一

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