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医政羅針盤

検討すべき他省庁予算活用の可能性

山形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰

2017年5月15日号

 18年度の診療報酬・介護報酬同時改定に向けた議論が進められているが、今後とも医療・介護費用の増大が見込まれるなか、必要な財源をいかに確保するかという点が引き続き予算編成上の大きな問題となる。その行方によって、今後の医療・介護政策は大きな影響を受ける。 相次ぐ高額薬剤の登場で注目を集めている薬価制度のあり方や、診療報酬本体のなかでも、調剤報酬などについては、これまでと同様に見直しを求める議論は続いていくだろう。必要な財源を確保するためには、医療費の枠内での見直しが不可欠であることは言うまでもない。それと同時に私が必要だと考えるのは、それ以外の医療関連予算も含めて、横断的な財源の検討を行い、可能な財源を振り替えることである。 予算編成はどうしても縦割りになりがちである。そのため、診療報酬財源の枠内や、厚生労働省予算の枠内で、いかに財源をやり...  18年度の診療報酬・介護報酬同時改定に向けた議論が進められているが、今後とも医療・介護費用の増大が見込まれるなか、必要な財源をいかに確保するかという点が引き続き予算編成上の大きな問題となる。その行方によって、今後の医療・介護政策は大きな影響を受ける。 相次ぐ高額薬剤の登場で注目を集めている薬価制度のあり方や、診療報酬本体のなかでも、調剤報酬などについては、これまでと同様に見直しを求める議論は続いていくだろう。必要な財源を確保するためには、医療費の枠内での見直しが不可欠であることは言うまでもない。それと同時に私が必要だと考えるのは、それ以外の医療関連予算も含めて、横断的な財源の検討を行い、可能な財源を振り替えることである。 予算編成はどうしても縦割りになりがちである。そのため、診療報酬財源の枠内や、厚生労働省予算の枠内で、いかに財源をやり繰り

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