医薬経済オンライン

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エンディングノート

村西とおる AV監督

2017年5月15日号

患者の顔見て話を聞け軽々しく余命を口にしないでほしい ギリシャの哲学者エピクロスの「自分の死を見た人はいない。見ることができないとはないことで、人間には死がない」という言葉を胸に刻んでいます。そう考えるようになったのは、死への恐怖から発狂しそうになった経験があるからでございます。 今から5年前、心臓の弁に菌が入る25万人に1人という奇病にかかり、大学病院で「いつ死んでもおかしくない。余命1週間」と宣告されました。12時間に及ぶと予想される手術の前、医師は「50%の確率で助かる。あとの50%は残念ながら……」とうつむきながら芝居ががって言いました。そして、退院の時には、「おめでとう」ではなくて「手術しても、もう年だからいつ死んでもおかしくない」と告げたのです。 私はパニックになりました。心臓が止まるかもしれないと思うと生きていることが怖くなり、眠れ... 患者の顔見て話を聞け軽々しく余命を口にしないでほしい ギリシャの哲学者エピクロスの「自分の死を見た人はいない。見ることができないとはないことで、人間には死がない」という言葉を胸に刻んでいます。そう考えるようになったのは、死への恐怖から発狂しそうになった経験があるからでございます。 今から5年前、心臓の弁に菌が入る25万人に1人という奇病にかかり、大学病院で「いつ死んでもおかしくない。余命1週間」と宣告されました。12時間に及ぶと予想される手術の前、医師は「50%の確率で助かる。あとの50%は残念ながら……」とうつむきながら芝居ががって言いました。そして、退院の時には、「おめでとう」ではなくて「手術しても、もう年だからいつ死んでもおかしくない」と告げたのです。 私はパニックになりました。心臓が止まるかもしれないと思うと生きていることが怖くなり、眠れない

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