医薬経済オンライン

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薬剤経済学

重い疾患向け高額製剤の価値

第2回 CEAに拠らない評価法

2017年5月15日号

 病気による質調整生存年(QALY)の低下に対して、効果的な治療法が状態を改善して加えるQALYを金銭換算し、次いで正味の費用(療法費用と他の医療費節減)を差し引き、健康の向上に伴う労働生産性の改善がもたらす所得増を加算する──南カリフォルニア大学シェイファー医療政策・経済センターと、同センターの研究者が運営するコンサルタント会社プリシジョン・ヘルス・エコノミクスのチームが手掛けた「多発性硬化症療法の経済的な価値の再考」(アメリカン・ジャーナル・オブ・マネジド・ケア2016年11月ウェブ版)は、QALY当たり費用=費用対効果比に拠らない評価法で進めた。 獲得QALYの金銭換算は、他の支出をあきらめても支払う意向に基づかせるが、意向は重い疾患ほど大きくなる。図2は「タイサブリ」でみた、QALYで表した疾患状態の低下(横軸の右)につれて支払い...  病気による質調整生存年(QALY)の低下に対して、効果的な治療法が状態を改善して加えるQALYを金銭換算し、次いで正味の費用(療法費用と他の医療費節減)を差し引き、健康の向上に伴う労働生産性の改善がもたらす所得増を加算する──南カリフォルニア大学シェイファー医療政策・経済センターと、同センターの研究者が運営するコンサルタント会社プリシジョン・ヘルス・エコノミクスのチームが手掛けた「多発性硬化症療法の経済的な価値の再考」(アメリカン・ジャーナル・オブ・マネジド・ケア2016年11月ウェブ版)は、QALY当たり費用=費用対効果比に拠らない評価法で進めた。 獲得QALYの金銭換算は、他の支出をあきらめても支払う意向に基づかせるが、意向は重い疾患ほど大きくなる。図2は「タイサブリ」でみた、QALYで表した疾患状態の低下(横軸の右)につれて支払いの意

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