医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

長期収載品を移管した国内4社の戦略(後)

不採算品でも「得られる」メリット

2017年5月15日号

 5月1日号では、長期収載品を移管した企業の戦略とともに、個別事例として武田薬品を取り上げた。今号は武田以外で移管をした3社の動向を見ていく。塩野義製薬→共和薬品 塩野義製薬は16年12月1日から長期収載品21品目を共和薬品に移管。共和薬品は順次、製造販売承認を承継する。塩野義は14年4月よりスタートした中期経営計画で、「創薬型製薬企業としてグローバルに成長すること」を明確に打ち出しており、後発品事業には参入しないこと、抗がん剤開発にも参入しないことを表明している。 塩野義にとって、精神科領域は「サインバルタ」を持ち、最近もADHD(注意欠陥・多動性障害)治療剤の承認を取得したように、注力領域である。譲渡した長期収載品をみると、古い精神科領域の薬剤が多く、加えて以前は塩野義の屋台骨を支えていた抗生物質「ケフラール」、「ドプトレックス」、防御型の消...  5月1日号では、長期収載品を移管した企業の戦略とともに、個別事例として武田薬品を取り上げた。今号は武田以外で移管をした3社の動向を見ていく。塩野義製薬→共和薬品 塩野義製薬は16年12月1日から長期収載品21品目を共和薬品に移管。共和薬品は順次、製造販売承認を承継する。塩野義は14年4月よりスタートした中期経営計画で、「創薬型製薬企業としてグローバルに成長すること」を明確に打ち出しており、後発品事業には参入しないこと、抗がん剤開発にも参入しないことを表明している。 塩野義にとって、精神科領域は「サインバルタ」を持ち、最近もADHD(注意欠陥・多動性障害)治療剤の承認を取得したように、注力領域である。譲渡した長期収載品をみると、古い精神科領域の薬剤が多く、加えて以前は塩野義の屋台骨を支えていた抗生物質「ケフラール」、「ドプトレックス」、防御型の消化

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence