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鳥集徹の口に苦い話~媚びないジャーナリストの劇薬処方箋~

温かな「手当て」のできる総合診療医の育成を

第39回

鳥集徹

2017年6月1日号

 5月12日、日本専門医機構が理事会を開催し、総合診療専門医研修プログラムの整備基準の大枠が固まったというニュースが流れた。 そのなかで注目されたのが、3年間の研修期間中に、「へき地で1年以上の研修を行うこと」が推奨された点だ。専攻医が都市部の研修プログラムに集中するのを防ぐのが狙いだという(日経メディカル「へき地研修の有無が総合診療の定員調整の指標に」17年5月17日付など)。 研修医を「半強制的」に医師不足の地域へ行かせることに反感を覚える人もいるだろう。ただ、医師が若いうちに、のんびりした田舎で地域の人びとと触れ合う経験を持つこと自体は、とてもいいことだと思う。 筆者も以前、山間部の地域医療を支える医師や、訪問診療を学ぶ研修医の姿を取材させてもらったことが何度かある。医療スタッフと一緒に車に乗り込んで、何軒もの患者さんのお宅に伺わせても...  5月12日、日本専門医機構が理事会を開催し、総合診療専門医研修プログラムの整備基準の大枠が固まったというニュースが流れた。 そのなかで注目されたのが、3年間の研修期間中に、「へき地で1年以上の研修を行うこと」が推奨された点だ。専攻医が都市部の研修プログラムに集中するのを防ぐのが狙いだという(日経メディカル「へき地研修の有無が総合診療の定員調整の指標に」17年5月17日付など)。 研修医を「半強制的」に医師不足の地域へ行かせることに反感を覚える人もいるだろう。ただ、医師が若いうちに、のんびりした田舎で地域の人びとと触れ合う経験を持つこと自体は、とてもいいことだと思う。 筆者も以前、山間部の地域医療を支える医師や、訪問診療を学ぶ研修医の姿を取材させてもらったことが何度かある。医療スタッフと一緒に車に乗り込んで、何軒もの患者さんのお宅に伺わせてもらっ

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