医薬経済オンライン

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医薬経済気象台

景気の先行きは不確実性を増す

―業績好調予想も下振れ懸念―

2017年6月1日号

 16年度決算の発表が終わった。金融を除く全産業の上場企業1555社の合計で売上高は▲2.7%だったが、純利益は18.3%増と過去最高を更新した。3割近くの企業が過去最高益を記録した。 減収は円高と消費停滞によるものだが、増益は企業の効率化努力と前年度に計上した特別損失が解消し、収益性が改善したことが寄与した。 ちなみに期中の平均為替レートが対ドル、対ユーロともに前年度比で10%の円高だ。このため製造業は全業種で減収、医薬品も海外依存度が高い大手4社の減収が響き28社合計で▲0.4%だった。非製造業も全体では▲1.4%だ。それでも純利益は製造業が4.8%増、非製造業が商社の減損解消で38.2%の大幅増だった。 同時に発表された17年度の見通しは、売上高が4.1%の増収、純利益が9.2%の増益だ。純利益は過去最高を連続更新する。製造業が3.9%増収、16.6%の純利...  16年度決算の発表が終わった。金融を除く全産業の上場企業1555社の合計で売上高は▲2.7%だったが、純利益は18.3%増と過去最高を更新した。3割近くの企業が過去最高益を記録した。 減収は円高と消費停滞によるものだが、増益は企業の効率化努力と前年度に計上した特別損失が解消し、収益性が改善したことが寄与した。 ちなみに期中の平均為替レートが対ドル、対ユーロともに前年度比で10%の円高だ。このため製造業は全業種で減収、医薬品も海外依存度が高い大手4社の減収が響き28社合計で▲0.4%だった。非製造業も全体では▲1.4%だ。それでも純利益は製造業が4.8%増、非製造業が商社の減損解消で38.2%の大幅増だった。 同時に発表された17年度の見通しは、売上高が4.1%の増収、純利益が9.2%の増益だ。純利益は過去最高を連続更新する。製造業が3.9%増収、16.6%の純利益

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