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平時医療の破錠に備える~電光石火こそ最良の有事医療~

最新の「止血用器具」の使用用途

第29回

愛知医科大学 非常勤講師 照井資規

2017年6月1日号

 ベトナム戦争以降の現代戦傷の研究では、戦場での「防ぎ得た死」の60%を手足からの大出血が占めることから、迅速にかつ片手で使用できる止血用器具「ターニケット」(tourniquet)の研究が進められてきた。その止血効果は「救命器具」として高く評価されるようになり、13年のボストンマラソン爆弾テロ事件でも多く用いられた。 17年1月現在、最新のターニケットには以下の用途がある。①四肢の受傷後30秒以内に行う救命止血用の「救命器具」②整形外科領域で四肢の手術を行う際の術野からの出血防止③四肢からの大出血の緊縛止血④血圧の維持⑤毒物、放射性物質等で受傷した四肢から体幹部への侵入防止⑥駆血帯 よく知られているものは②、③、⑥の用途だが、救命のために重視されているものは①の用途だ。 戦争や爆弾テロで用いられる爆発物は破壊力が増し、同時に二肢、三肢が離断することがある。こうし...  ベトナム戦争以降の現代戦傷の研究では、戦場での「防ぎ得た死」の60%を手足からの大出血が占めることから、迅速にかつ片手で使用できる止血用器具「ターニケット」(tourniquet)の研究が進められてきた。その止血効果は「救命器具」として高く評価されるようになり、13年のボストンマラソン爆弾テロ事件でも多く用いられた。 17年1月現在、最新のターニケットには以下の用途がある。①四肢の受傷後30秒以内に行う救命止血用の「救命器具」②整形外科領域で四肢の手術を行う際の術野からの出血防止③四肢からの大出血の緊縛止血④血圧の維持⑤毒物、放射性物質等で受傷した四肢から体幹部への侵入防止⑥駆血帯 よく知られているものは②、③、⑥の用途だが、救命のために重視されているものは①の用途だ。 戦争や爆弾テロで用いられる爆発物は破壊力が増し、同時に二肢、三肢が離断することがある。こうした受

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