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海外時報

トランプ政権では普通すぎるFDA長官

ゴットリーブ氏に問われる手腕

2017年6月1日号

 FDA(米国食品医薬品局)の第23代長官に就いたスコット・ゴットリーブが、急いで取り組むべき課題はスタッフの充足である。新薬審査を担うCDER(医薬品評価研究センタ―)は定員5525人に対し欠員は711人(昨秋)。薬剤費対策の一環として複雑なジェネリックの促進にもスタッフ充足が必須となる。 グリーンリーフ・ヘルスというコンサルタント会社が今春、注目を集めた。FDAを勇退したジョン・ジェンキンズ新薬部長の再就職先だった。承認審査を統括し、予算不足を解決するユーザー・フィー制度を整備してきたベテランが、承認審査から製造、法規遵守など、法規と運用に精通したOBとして、対FDAのノウハウを伝授する会社に移籍するのはスタッフ流出の一例だが、これを押しとどめることは“非アメリカ”的であり、ゴットリーブにとっても一種の自己矛盾である。 保健福祉省の傘下で...  FDA(米国食品医薬品局)の第23代長官に就いたスコット・ゴットリーブが、急いで取り組むべき課題はスタッフの充足である。新薬審査を担うCDER(医薬品評価研究センタ―)は定員5525人に対し欠員は711人(昨秋)。薬剤費対策の一環として複雑なジェネリックの促進にもスタッフ充足が必須となる。 グリーンリーフ・ヘルスというコンサルタント会社が今春、注目を集めた。FDAを勇退したジョン・ジェンキンズ新薬部長の再就職先だった。承認審査を統括し、予算不足を解決するユーザー・フィー制度を整備してきたベテランが、承認審査から製造、法規遵守など、法規と運用に精通したOBとして、対FDAのノウハウを伝授する会社に移籍するのはスタッフ流出の一例だが、これを押しとどめることは“非アメリカ”的であり、ゴットリーブにとっても一種の自己矛盾である。 保健福祉省の傘下で、

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