医薬経済オンライン

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眺望「医薬街道」

薬価差益を放置してはいけない

近藤正觀

2017年6月1日号

 政府は6月に「骨太の方針2017」を閣議決定する。製薬企業にとって気になるのは、通常2年に1回の薬価改定の狭間にあたる中間年の薬価改定の具体的施策など薬価制度の抜本改革に関する内容だ。中央社会保険医療協議会をはじめ、社会保障審議会の医療保険部会と医療部会の議論にも大きな影響を与え「薬剤」へのダメージは避けて通れない状況がある。 またぞろ「参照価格制」が囁かれて、医療費の伸びをいかに抑えるかが“借金財政”のなかで問われている。薬剤に限って言えば、16年度の「ハーボニー」や「オプジーボ」の強制的な引き下げは衝撃的だった。今になって「メーカーは何も悪くない」と行政から擁護する発言が出ても、引き下げてしまえば空しい響きだ。 さて、薬価制度に関しては新薬薬価算定方式見直しや改定対象品の選定が議論されている。医療費抑制の面からは薬価は低いほうがいいに...  政府は6月に「骨太の方針2017」を閣議決定する。製薬企業にとって気になるのは、通常2年に1回の薬価改定の狭間にあたる中間年の薬価改定の具体的施策など薬価制度の抜本改革に関する内容だ。中央社会保険医療協議会をはじめ、社会保障審議会の医療保険部会と医療部会の議論にも大きな影響を与え「薬剤」へのダメージは避けて通れない状況がある。 またぞろ「参照価格制」が囁かれて、医療費の伸びをいかに抑えるかが“借金財政”のなかで問われている。薬剤に限って言えば、16年度の「ハーボニー」や「オプジーボ」の強制的な引き下げは衝撃的だった。今になって「メーカーは何も悪くない」と行政から擁護する発言が出ても、引き下げてしまえば空しい響きだ。 さて、薬価制度に関しては新薬薬価算定方式見直しや改定対象品の選定が議論されている。医療費抑制の面からは薬価は低いほうがいいに決ま

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