医薬経済オンライン

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兼業メーカーに迫り来る「終活」

「閉塞感」漂うヤクルト本社の打開策は

2017年6月1日号

 今、『やすらぎの郷』というちょっとシニカルなテレビドラマがスマッシュヒットしていることはご承知だろう。「昭和世代にテレビで活躍した人物だけが入居する、東京近郊の老人ホーム」が舞台で、そこで繰り広げられる高齢者の日常模様を、石坂浩二のほか、浅丘ルリ子、加賀まりこ、野際陽子、八千草薫、藤竜也といった往年のスターたちが演技とも、素ともつかない様で再現している。 脚本を担当するのは、こちらも後期高齢者である倉本聰。「若者向けのドラマが数多く放送され、大人の観るドラマが少ない」という自身の不満がもとになって企画・制作に至ったとのことだが、要は、娯楽の王様であるテレビ業界も少子高齢化という大波の影響を避けて通れなくなったのであろう。 実際、今日の「若手」と呼ばれる世代を見渡しても、「国民的大女優」と呼ばれるに相応しい大物はいなくなり、細分化された...  今、『やすらぎの郷』というちょっとシニカルなテレビドラマがスマッシュヒットしていることはご承知だろう。「昭和世代にテレビで活躍した人物だけが入居する、東京近郊の老人ホーム」が舞台で、そこで繰り広げられる高齢者の日常模様を、石坂浩二のほか、浅丘ルリ子、加賀まりこ、野際陽子、八千草薫、藤竜也といった往年のスターたちが演技とも、素ともつかない様で再現している。 脚本を担当するのは、こちらも後期高齢者である倉本聰。「若者向けのドラマが数多く放送され、大人の観るドラマが少ない」という自身の不満がもとになって企画・制作に至ったとのことだが、要は、娯楽の王様であるテレビ業界も少子高齢化という大波の影響を避けて通れなくなったのであろう。 実際、今日の「若手」と呼ばれる世代を見渡しても、「国民的大女優」と呼ばれるに相応しい大物はいなくなり、細分化されたファ

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