医薬経済オンライン

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岐路に立たされた各社の生き残り策

「暴風圏」に入った国内後発品市場

2017年6月15日号

 かつては「ゾロ」と揶揄されてきた後発品。今では政府の使用促進策と数量シェア目標「80%」の御旗のもと、見事に市民権が得られた。苦汁を舐めてきた古参の業界人には日の光を浴びるような感慨深い状況だが、どうも雲行きが怪しくなってきた。度重なる薬価引き下げにより、使用促進の追い風はいつしか後発品各社にとって「暴風」に変わってきている。「これ以上(初収載品の薬価を)下げると新しい後発品が収載されなくなる」 5月17日の中央社会保険医療協議会に業界代表として出席した後、東京・日本橋本町のビル7階にある日本ジェネリック製薬協会で会見した吉田逸郎会長(東和薬品社長)は業界の苦境をぶちまけた。 前回16年度改定では後発品の初収載品が先発品薬価の「0.5倍」などで“煮え湯”を飲まされた吉田会長だが、改めて業界代表として次回改定に向けた中医協の議論に挑んだ。その意気...  かつては「ゾロ」と揶揄されてきた後発品。今では政府の使用促進策と数量シェア目標「80%」の御旗のもと、見事に市民権が得られた。苦汁を舐めてきた古参の業界人には日の光を浴びるような感慨深い状況だが、どうも雲行きが怪しくなってきた。度重なる薬価引き下げにより、使用促進の追い風はいつしか後発品各社にとって「暴風」に変わってきている。「これ以上(初収載品の薬価を)下げると新しい後発品が収載されなくなる」 5月17日の中央社会保険医療協議会に業界代表として出席した後、東京・日本橋本町のビル7階にある日本ジェネリック製薬協会で会見した吉田逸郎会長(東和薬品社長)は業界の苦境をぶちまけた。 前回16年度改定では後発品の初収載品が先発品薬価の「0.5倍」などで“煮え湯”を飲まされた吉田会長だが、改めて業界代表として次回改定に向けた中医協の議論に挑んだ。その意気込

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