医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

毎年改定以外はほぼ「通常改革」

折り返しを迎えた薬価抜本改革

2017年6月15日号

「薬価についてこんなに力を入れていただいていいのでしょうか」 6月6日、自民党・政調全体会議で皮肉をたっぷり込めて、そう言い放ったのは、渡嘉敷奈緒美厚生労働部会長だった。「骨太の方針2017」策定に向けて、政府内調整済みの段階を意味する骨太素案に対し、自民党内で政務調査会の各部会長らの意見を吸い上げる場だった。 実際に全43頁の素案をめくってみる。単独の項目で1頁以上を割いているのは、「長時間労働の是正」と薬価関連(調剤報酬、薬剤適正使用含む)しかなく、そのボリュームの多さが際立つ。 最も自民党議員の抵抗感が強かったのは、いわゆる「参照価格制度」を連想させる記述だった。素案に、政府は「長期収載品の後発品価格を超える部分の原則自己負担化、後発品価格までの長期収載品の薬価引き下げについて検討し、17年末までに結論を得る」との内容を盛り込んだ。こ... 「薬価についてこんなに力を入れていただいていいのでしょうか」 6月6日、自民党・政調全体会議で皮肉をたっぷり込めて、そう言い放ったのは、渡嘉敷奈緒美厚生労働部会長だった。「骨太の方針2017」策定に向けて、政府内調整済みの段階を意味する骨太素案に対し、自民党内で政務調査会の各部会長らの意見を吸い上げる場だった。 実際に全43頁の素案をめくってみる。単独の項目で1頁以上を割いているのは、「長時間労働の是正」と薬価関連(調剤報酬、薬剤適正使用含む)しかなく、そのボリュームの多さが際立つ。 最も自民党議員の抵抗感が強かったのは、いわゆる「参照価格制度」を連想させる記述だった。素案に、政府は「長期収載品の後発品価格を超える部分の原則自己負担化、後発品価格までの長期収載品の薬価引き下げについて検討し、17年末までに結論を得る」との内容を盛り込んだ。これに

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence