医薬経済オンライン

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後発品3社の今期と将来の「リスク」

価格競争は激しくなるばかり

2017年6月15日号

 日医工、沢井製薬、東和薬品の国内後発品専業3社の17年3月期の売上高合計は前期比で9.1%増の3807億4900万円、営業利益は▲23.7%の360億5600万円と増収減益だった。営業利益では、日医工は北米のセイジェントを買収した影響で▲33.7%になったという特殊要因があった。一方、特殊要因のない東和はそれを下回る▲38.3%を記録した。 東和の減益要因としては為替の影響や市場実勢価の下落により原価率が5%上昇したことが考えられる。だが、国内市場における構造変化のほうが東和に大きくのしかかっており、同社の先行きに暗雲が広がっている。ここ10年ほどは、薬価改定によるマイナス影響を診療報酬・調剤報酬での後発品加算の恩恵でカバー、高成長を維持してきた。しかし、17年3月期はその恩恵を超える薬価改定が実施された。具体的には、初収載品の価格の引き下げ、新薬企業に...  日医工、沢井製薬、東和薬品の国内後発品専業3社の17年3月期の売上高合計は前期比で9.1%増の3807億4900万円、営業利益は▲23.7%の360億5600万円と増収減益だった。営業利益では、日医工は北米のセイジェントを買収した影響で▲33.7%になったという特殊要因があった。一方、特殊要因のない東和はそれを下回る▲38.3%を記録した。 東和の減益要因としては為替の影響や市場実勢価の下落により原価率が5%上昇したことが考えられる。だが、国内市場における構造変化のほうが東和に大きくのしかかっており、同社の先行きに暗雲が広がっている。ここ10年ほどは、薬価改定によるマイナス影響を診療報酬・調剤報酬での後発品加算の恩恵でカバー、高成長を維持してきた。しかし、17年3月期はその恩恵を超える薬価改定が実施された。具体的には、初収載品の価格の引き下げ、新薬企業によ

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