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注目新薬と市場展望

ASCOでも感じる「ヤーボイ併用」への疑問

第11回

UBS証券株式会社 調査本部アナリスト 関 篤史

2017年6月15日号

 今回のシカゴでのASCO(米国臨床腫瘍学会)年次総会では、PD1/L1耐性に対する併用初期データが出現しつつある印象を受けた。CDK4/6阻害剤(イーライリリーの「アベマシクリブ」)やTrk阻害剤(ロクソの「ラロトレクチニブ」)も話題になったが、日本企業への関連性は薄い。 話題になったのは「オプジーボ」と「ヤーボイ」を非小細胞肺がんの1次治療で併用するCheckMate012試験。2年生存率は49%(併用群)と44%(オプジーボ単剤群)で、大きな差は見られなかった。一方、2年無増悪生存率は29%対14%で大きな差が見られた。グレード3/4の有害事象は36%(併用群)と19%(単剤群)だった。 これまで、I/O(がん免疫治療剤)同士を併用するのか、それともI/Oと化学療法を併用するのがいいのか、議論は二分されてきたが、ヤーボイ併用に伴う有害事象が課...  今回のシカゴでのASCO(米国臨床腫瘍学会)年次総会では、PD1/L1耐性に対する併用初期データが出現しつつある印象を受けた。CDK4/6阻害剤(イーライリリーの「アベマシクリブ」)やTrk阻害剤(ロクソの「ラロトレクチニブ」)も話題になったが、日本企業への関連性は薄い。 話題になったのは「オプジーボ」と「ヤーボイ」を非小細胞肺がんの1次治療で併用するCheckMate012試験。2年生存率は49%(併用群)と44%(オプジーボ単剤群)で、大きな差は見られなかった。一方、2年無増悪生存率は29%対14%で大きな差が見られた。グレード3/4の有害事象は36%(併用群)と19%(単剤群)だった。 これまで、I/O(がん免疫治療剤)同士を併用するのか、それともI/Oと化学療法を併用するのがいいのか、議論は二分されてきたが、ヤーボイ併用に伴う有害事象が課題に

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