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眺望 医薬街道

後発品のグルーピングは必要ない

近藤正觀

2017年6月15日号

 5月31日の中央社会保険医療協議会・薬価専門部会で、長期収載品と後発品の薬価のあり方が議論された。長期収載品と後発品の薬価を巡っては、後発品の薬価以上を自己負担とするか、長期収載品の薬価を後発品まで下げるかの議論がある。だが、国民目線で言えば薬剤費が安くなるかどうかが重要である。この話に共感する人は少ないだろう。 後発品の数量シェアが70%近くになったことは、先発品に対する拘りが医師も患者も薄くなってきた証左であり、いずれは80%も実現できるだろう。なお、政府は80%の目標達成時期を20年9月と定めている。 さて、後発品の使用促進が叫ばれるなか、市場実勢価格を反映しない「既収載後発品の3価格帯」について注文を付けたい。後発品の3価格帯は、14年の薬価制度改革で導入された。後発品薬価の大幅なバラツキを是正することによって、後発品への置き換えを狙って...  5月31日の中央社会保険医療協議会・薬価専門部会で、長期収載品と後発品の薬価のあり方が議論された。長期収載品と後発品の薬価を巡っては、後発品の薬価以上を自己負担とするか、長期収載品の薬価を後発品まで下げるかの議論がある。だが、国民目線で言えば薬剤費が安くなるかどうかが重要である。この話に共感する人は少ないだろう。 後発品の数量シェアが70%近くになったことは、先発品に対する拘りが医師も患者も薄くなってきた証左であり、いずれは80%も実現できるだろう。なお、政府は80%の目標達成時期を20年9月と定めている。 さて、後発品の使用促進が叫ばれるなか、市場実勢価格を反映しない「既収載後発品の3価格帯」について注文を付けたい。後発品の3価格帯は、14年の薬価制度改革で導入された。後発品薬価の大幅なバラツキを是正することによって、後発品への置き換えを狙っていた

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