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経済記事の読み方

「異変」から占う三菱UFJFGの未来

不自然な頭取交代発表の「タイミング」

2017年6月15日号

 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)に異変が起きている。 最も注目すべきはトップ人事だ。昨年就任した三菱東京UFJ銀行(BTMU)の小山田隆頭取が、任期1年で退任することになった。体調不良で2月に辞任の意向を示していたというが、発表のタイミングがおかしい。 5月15日の決算発表の席上、行名変更と三菱UFJ信託銀行(MUTB)の法人融資をBTMUに移管する構造改革が明らかになった。小山田氏は3日後、全国銀行協会の会長会見で自行の構造改革に言及している。そして翌週の24日に記者会見があり、平野信行・MUFG社長は、小山田氏の退任と三毛兼承副頭取の昇格を公表した。「小山田氏が2月に辞任の意向を平野氏に伝えていたならば、全銀協会長に就任する4月上旬までに頭取交代を決めることもできた。あるいは、5月15日の決算会見で発表できたはず。翌週にず...  三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)に異変が起きている。 最も注目すべきはトップ人事だ。昨年就任した三菱東京UFJ銀行(BTMU)の小山田隆頭取が、任期1年で退任することになった。体調不良で2月に辞任の意向を示していたというが、発表のタイミングがおかしい。 5月15日の決算発表の席上、行名変更と三菱UFJ信託銀行(MUTB)の法人融資をBTMUに移管する構造改革が明らかになった。小山田氏は3日後、全国銀行協会の会長会見で自行の構造改革に言及している。そして翌週の24日に記者会見があり、平野信行・MUFG社長は、小山田氏の退任と三毛兼承副頭取の昇格を公表した。「小山田氏が2月に辞任の意向を平野氏に伝えていたならば、全銀協会長に就任する4月上旬までに頭取交代を決めることもできた。あるいは、5月15日の決算会見で発表できたはず。翌週にずれ込

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