医薬経済オンライン

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武田で問われた「相談役」の意義

廃止の潮流に乗り遅れる医薬品業界

2017年7月1日号

「島耕作」シリーズ。言わずと知れたサラリーマンの出世物語を描いた漫画である。『週刊モーニング』で連載が始まった82年当時、課長だった島耕作は、取締役、常務、専務、社長とステップアップし、現在は会長。経営者としての一線を退き、日本経済や環境問題、食糧問題などを財界の視点で論じるまでになっている。 このまま連載が続けば、会長の次は「相談役」なのだろうか。しかし、残念なことに「会長島耕作」の連載が一段落する頃には、すでに彼が務める会社に相談役のポストはないかもしれない。というのも最近、現実世界の経済界では相談役制度の廃止が議論になっているためだ。 廃止議論の契機となったのは東芝の不正会計問題。東芝では、この問題を招いた歴代社長らが不祥事発覚後も相談役に居座り続け批判を受けた。経営再建を図ろうにも、相談役の意向を気にして、改革が遅々として進まない... 「島耕作」シリーズ。言わずと知れたサラリーマンの出世物語を描いた漫画である。『週刊モーニング』で連載が始まった82年当時、課長だった島耕作は、取締役、常務、専務、社長とステップアップし、現在は会長。経営者としての一線を退き、日本経済や環境問題、食糧問題などを財界の視点で論じるまでになっている。 このまま連載が続けば、会長の次は「相談役」なのだろうか。しかし、残念なことに「会長島耕作」の連載が一段落する頃には、すでに彼が務める会社に相談役のポストはないかもしれない。というのも最近、現実世界の経済界では相談役制度の廃止が議論になっているためだ。 廃止議論の契機となったのは東芝の不正会計問題。東芝では、この問題を招いた歴代社長らが不祥事発覚後も相談役に居座り続け批判を受けた。経営再建を図ろうにも、相談役の意向を気にして、改革が遅々として進まない。こ

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