医薬経済オンライン

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医療用薬だけでは生き残れない卸各社の戦略

注目はアルフレッサとスズケンの動向

2017年7月1日号

 17年3月期の上場医薬品卸6社の連結売上高合計(表1)は前期比▲2.0%の9兆7835億円、営業利益は▲31.3%の1115億600万円だった。16年度の薬価改定の影響に加え、調剤薬局市場での市場成長率がマイナスとなったことが大きい。各社主力である医薬品卸事業での業績を比較すると、6社の合計金額は▲3.4%の8兆1502億円、営業利益は▲38.8%の786億1200万円であった。16年3月期の営業利益率は1.62%であったが、17年3月期には1.14%まで大幅に悪化している。 ギリアド・サイエンシズのC型肝炎治療薬の取扱量が多いスズケンと東邦ホールディングス(東邦薬品)の落ち込みが目立つが、それ以外の卸も予想以上の長期収載品市場の減少による影響を大きく受け、マイナス成長を食い止めることができなかった。 日用雑貨やOTC薬の卸事業を営むPALTACが貢献するメデ...  17年3月期の上場医薬品卸6社の連結売上高合計(表1)は前期比▲2.0%の9兆7835億円、営業利益は▲31.3%の1115億600万円だった。16年度の薬価改定の影響に加え、調剤薬局市場での市場成長率がマイナスとなったことが大きい。各社主力である医薬品卸事業での業績を比較すると、6社の合計金額は▲3.4%の8兆1502億円、営業利益は▲38.8%の786億1200万円であった。16年3月期の営業利益率は1.62%であったが、17年3月期には1.14%まで大幅に悪化している。 ギリアド・サイエンシズのC型肝炎治療薬の取扱量が多いスズケンと東邦ホールディングス(東邦薬品)の落ち込みが目立つが、それ以外の卸も予想以上の長期収載品市場の減少による影響を大きく受け、マイナス成長を食い止めることができなかった。 日用雑貨やOTC薬の卸事業を営むPALTACが貢献するメディパ

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