医薬経済オンライン

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医薬経済気象台

景気は立ち直りの動きに

―政治混迷の影響は軽微か―

2017年7月1日号

 政治と経済は無関係ではない。景気が足踏みすることが多くても、回復基調を維持してきたのは、安倍晋三政権が50%を超える高い支持率を堅持してきたからだ。しかし、情勢は急変している。6月17日時点で報道各社が実施した世論調査では軒並み50%を割り込み40%台半ばに落ち込んでいる。だが、この程度で済んでいるのは野党が頼りないためだ。 森友学園問題の段階では、支持率に大きな変化はなかったが、加計学園問題では文部科学省と内閣府が対峙するかたちとなって、政府内部の混乱が表面化し、さらに共謀罪法の成立を巡る国会対応に批判が強まったことが影響した。高い支持率が続いたため、政権に気の緩みがあったことは間違いなく、これがこうした事態を招いたとみることができる。 通常国会は6月18日に閉会、国会を舞台にした政治論争は秋の臨時国会まで小休止となるが、これらの問題を巡る野...  政治と経済は無関係ではない。景気が足踏みすることが多くても、回復基調を維持してきたのは、安倍晋三政権が50%を超える高い支持率を堅持してきたからだ。しかし、情勢は急変している。6月17日時点で報道各社が実施した世論調査では軒並み50%を割り込み40%台半ばに落ち込んでいる。だが、この程度で済んでいるのは野党が頼りないためだ。 森友学園問題の段階では、支持率に大きな変化はなかったが、加計学園問題では文部科学省と内閣府が対峙するかたちとなって、政府内部の混乱が表面化し、さらに共謀罪法の成立を巡る国会対応に批判が強まったことが影響した。高い支持率が続いたため、政権に気の緩みがあったことは間違いなく、これがこうした事態を招いたとみることができる。 通常国会は6月18日に閉会、国会を舞台にした政治論争は秋の臨時国会まで小休止となるが、これらの問題を巡る野党や

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