医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

眺望 医薬街道

日帰りの重粒子線治療ができる

近藤正觀

2017年7月1日号

 千葉市稲毛区にある「放射線医学総合研究所」(放医研)は5月10日、早期肺がん治療に際し、重粒子線1回照射の治療が有効かつ安全であることを科学的に証明したと発表した。放医研の重粒子線治療研究部の山本直敬医師は94年から早期肺がんに対する重粒子線治療の研究を開始、さらに03年から12年にかけて218人に対し、1回照射法の臨床試験をしてきた。 1回照射法に最適な線量を決めるため、症例ごとに徐々に線量を増加する手法をとって、全例を解析した結果、重篤な副作用を起こさない最適線量は50グレイであることを突き止めた。臨床試験終了後の推奨線量50グレイによる治療を実施した40例については、治療の2年後までに重粒子線治療を行った場所にがんが再発しない割合(2年局所制御率)は96.7%で、治療の2年後までの患者の生存率(2年生存率)は93.7%と高い治療成績が得られたとして...  千葉市稲毛区にある「放射線医学総合研究所」(放医研)は5月10日、早期肺がん治療に際し、重粒子線1回照射の治療が有効かつ安全であることを科学的に証明したと発表した。放医研の重粒子線治療研究部の山本直敬医師は94年から早期肺がんに対する重粒子線治療の研究を開始、さらに03年から12年にかけて218人に対し、1回照射法の臨床試験をしてきた。 1回照射法に最適な線量を決めるため、症例ごとに徐々に線量を増加する手法をとって、全例を解析した結果、重篤な副作用を起こさない最適線量は50グレイであることを突き止めた。臨床試験終了後の推奨線量50グレイによる治療を実施した40例については、治療の2年後までに重粒子線治療を行った場所にがんが再発しない割合(2年局所制御率)は96.7%で、治療の2年後までの患者の生存率(2年生存率)は93.7%と高い治療成績が得られたとしている

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence