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経済記事の読み方

「変転」の歴史を持つみずほ証券

再興か黄昏時か証券大手各社の今③

2017年7月1日号

 証券業界4位で、銀行系証券大手の一角であるみずほ証券。17年3月期決算では、最終利益で最大手の野村ホールディングスに肉薄した。 というのも、米国で16年6月に銀行持株会社「米州みずほ」を設立して証券現地法人を傘下に入れるなどのグループ再編で特別利益が発生したことで、1885億円の純利益を記録したからだ。 同社の収益構成を事業部門別に見ると、債券運用などトレーディング収益を出す市場部門が2094億円、株式の売買手数料などで稼ぐ国内営業部門が1375億円、社債や株式などの引き受け主幹事で得る手数料などが主体の投資銀行部門が706億円となっている。 上場企業の7割がみずほフィナンシャルグループと取引があり、主幹事争いで健闘していると言われる割には、投資銀行部門の収益がさほどではない。しかし、業界でも抜きん出ている店舗ネットワークが国内営業部門を...  証券業界4位で、銀行系証券大手の一角であるみずほ証券。17年3月期決算では、最終利益で最大手の野村ホールディングスに肉薄した。 というのも、米国で16年6月に銀行持株会社「米州みずほ」を設立して証券現地法人を傘下に入れるなどのグループ再編で特別利益が発生したことで、1885億円の純利益を記録したからだ。 同社の収益構成を事業部門別に見ると、債券運用などトレーディング収益を出す市場部門が2094億円、株式の売買手数料などで稼ぐ国内営業部門が1375億円、社債や株式などの引き受け主幹事で得る手数料などが主体の投資銀行部門が706億円となっている。 上場企業の7割がみずほフィナンシャルグループと取引があり、主幹事争いで健闘していると言われる割には、投資銀行部門の収益がさほどではない。しかし、業界でも抜きん出ている店舗ネットワークが国内営業部門を支え

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