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interview

京都大学大学院医学研究科長・医学部長/LIMSプログラム実施責任者 上本伸二

2017年7月15日号

海外勢に負けない医工連携のリーダー育成を──医学と工学の垣根を越えた「医工連携」について、日本の現状をどのように見ていますか。上本 医工連携の重要性については徐々に認識が広がりつつあるが、国際的に大きな遅れをとっていることは確かだ。「負け組」になりつつあると言っても過言ではない。 医療機器の市場を見ても、私の専門である外科の手術領域では、新しいデバイスを使ってはいるが、ジョンソン・エンド・ジョンソン、メドトロニックなど外資に押し切られてしまっている。診断機器では、日本にも東芝、パナソニック、三菱などがあるが、これも国際的には押されている。製薬業界も似た状況かもしれないが、ほとんどお金は海外に流れてしまっているわけだ。こうした状況を打破するためにも、医工連携に必要な人材を早く育成しなければならない。 さらに、日本では高齢化社会がどんどん進ん... 海外勢に負けない医工連携のリーダー育成を──医学と工学の垣根を越えた「医工連携」について、日本の現状をどのように見ていますか。上本 医工連携の重要性については徐々に認識が広がりつつあるが、国際的に大きな遅れをとっていることは確かだ。「負け組」になりつつあると言っても過言ではない。 医療機器の市場を見ても、私の専門である外科の手術領域では、新しいデバイスを使ってはいるが、ジョンソン・エンド・ジョンソン、メドトロニックなど外資に押し切られてしまっている。診断機器では、日本にも東芝、パナソニック、三菱などがあるが、これも国際的には押されている。製薬業界も似た状況かもしれないが、ほとんどお金は海外に流れてしまっているわけだ。こうした状況を打破するためにも、医工連携に必要な人材を早く育成しなければならない。 さらに、日本では高齢化社会がどんどん進んでい

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