切り札も失った製薬業界 | 医薬経済オンライン

HOLMES & VACCINE

切り札も失った製薬業界

第52回　～抗がん剤もパイオニア～

コイツ・ドナン

2017年7月15日号

【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は製薬企業の将来像を推理している。製薬企業は生活習慣病という病気をつくり、その治療薬で一時代を築いた。ホームズは生活習慣病薬のうち糖尿病治療薬や抗肥満薬の開発における日本企業の苦闘と挫折を解説した。ホームズは、製薬企業が抗肥満薬の開発に拘ってきたのは、そこに市場があるからと解説した。だが、日本でも抗肥満薬を医療保険で面倒を見ることができない時代になっている。さらに、ホームズは抗がん剤がどのように医療費抑制策に組み込まれていくか、気になるようだ。秋葉原を歩きながらワクチン博士とホームズは、まずは抗がん剤の歴史を振り返った。「ワクチン博士。ナイトロジェンマスタードを運んでいた連合国軍の船がナチスドイツに爆撃され、被爆した人を見た米国の研究者たちが、抗がん剤（アルキル化剤）への応用を思い付いた... 【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は製薬企業の将来像を推理している。製薬企業は生活習慣病という病気をつくり、その治療薬で一時代を築いた。ホームズは生活習慣病薬のうち糖尿病治療薬や抗肥満薬の開発における日本企業の苦闘と挫折を解説した。ホームズは、製薬企業が抗肥満薬の開発に拘ってきたのは、そこに市場があるからと解説した。だが、日本でも抗肥満薬を医療保険で面倒を見ることができない時代になっている。さらに、ホームズは抗がん剤がどのように医療費抑制策に組み込まれていくか、気になるようだ。秋葉原を歩きながらワクチン博士とホームズは、まずは抗がん剤の歴史を振り返った。「ワクチン博士。ナイトロジェンマスタードを運んでいた連合国軍の船がナチスドイツに爆撃され、被爆した人を見た米国の研究者たちが、抗がん剤（アルキル化剤）への応用を思い付いた話

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