財務諸表以外見出せない「成果」
「タケダイズム」の旗を降ろす武田薬品(上)
2017年7月15日号
「グローバル10傑入りなどという夢を追うこと自体は否定しないが、もっと日本の大地に足が付いた経営へと改めない限り、『落ちた盟主』武田の落日はさらに早まろう。ウェバーCEОが武田の葬儀委員長となる日も近づいている」と、小誌が15年12月1日号で掲載してから20カ月が経過した。残念ながら、同社を巡るその後の動きは、同号で指摘した危惧を見事になぞるようなかたちで進んでしまっている。 経営者の総合評価が在任中の決算数字の良し悪しと、優れた後継者の育成との掛け算で決まると仮定するならば、武田の経営を90年代半ばから20余年にわたって率いた武田國男、長谷川閑史、クリストフ・ウェバーの3社長は、いずれも素直には及第点を与えられない人たちとなる。 國男氏は、徹底した企業構造改革と「国際戦略4製品」を筆頭とする日本発新薬の積極的な海外展開によって、武田を国内製薬業界で...
「グローバル10傑入りなどという夢を追うこと自体は否定しないが、もっと日本の大地に足が付いた経営へと改めない限り、『落ちた盟主』武田の落日はさらに早まろう。ウェバーCEОが武田の葬儀委員長となる日も近づいている」と、小誌が15年12月1日号で掲載してから20カ月が経過した。残念ながら、同社を巡るその後の動きは、同号で指摘した危惧を見事になぞるようなかたちで進んでしまっている。 経営者の総合評価が在任中の決算数字の良し悪しと、優れた後継者の育成との掛け算で決まると仮定するならば、武田の経営を90年代半ばから20余年にわたって率いた武田國男、長谷川閑史、クリストフ・ウェバーの3社長は、いずれも素直には及第点を与えられない人たちとなる。 國男氏は、徹底した企業構造改革と「国際戦略4製品」を筆頭とする日本発新薬の積極的な海外展開によって、武田を国内製薬業界では
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