医薬経済オンライン

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バイエル薬品はどこで間違ったか

イグザレルト問題、根底には部門間の「不調和」

2017年8月1日号

プリンツ社長(右)は30秒間、頭を下げ続けた コンプライアンス──。企業で不祥事が起きるたびに聞く言葉だ。日本では「法令遵守」という意味で使われ、不祥事の原因として「コンプライアンス意識の低さがあった」などと指摘される。そして再発防止策として「コンプライアンス体制の強化」という文言が続くのがお決まりのパターンとなる。 ここ数年、製薬企業でもお題目のようにコンプライアンスという言葉が唱えられてきた。ディオバン事件やブロプレス問題。製薬企業の社員による研究への不適切な関与が問題となると、決まってこの言葉が繰り返される。患者重視や企業倫理もすべて包括し、まるで不祥事をなくしてくれる魔法の言葉のように使われるが、当然ながらそのような便利な呪文は存在しない。むしろあるのは、形骸化した内部統制機能と複雑化する社内ルール。そしてコンプライアンス部門に翻弄... プリンツ社長(右)は30秒間、頭を下げ続けた コンプライアンス──。企業で不祥事が起きるたびに聞く言葉だ。日本では「法令遵守」という意味で使われ、不祥事の原因として「コンプライアンス意識の低さがあった」などと指摘される。そして再発防止策として「コンプライアンス体制の強化」という文言が続くのがお決まりのパターンとなる。 ここ数年、製薬企業でもお題目のようにコンプライアンスという言葉が唱えられてきた。ディオバン事件やブロプレス問題。製薬企業の社員による研究への不適切な関与が問題となると、決まってこの言葉が繰り返される。患者重視や企業倫理もすべて包括し、まるで不祥事をなくしてくれる魔法の言葉のように使われるが、当然ながらそのような便利な呪文は存在しない。むしろあるのは、形骸化した内部統制機能と複雑化する社内ルール。そしてコンプライアンス部門に翻弄され

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