薬価差晒され浮上する「最悪のシナリオ」
毎年改定で「価格高止まり」説は虚妄
2017年8月1日号
「薬価制度の抜本改革の基本方針」に沿って中間年の薬価改定・本調査が実施され、製薬企業や医薬品卸の経営に大打撃を与える「毎年改定」が現実となる。19年度に初めて行われる中間年の改定の対象は、「価格乖離の大きな品目」。あくまでも限定的な改定となる見通しで、比較的薬価差の大きい後発品などが対象にされるとの見方が専らだ。 ただ、改定1年目を指す中間年の薬価本調査で「全品目の薬価差」を、厚生労働省が洗い出すことが、後々のポイントになってくる。 政府が財政再建に向けて6月に閣議決定した「骨太の方針」でも、毎年改定に言及。「全品を対象に、毎年薬価調査を行い、その結果に基づく薬価改定に当たっては、相応の国民負担の軽減となる仕組みにする」と釘を刺す。「改定1年目の薬価差が把握されるのは非常にまずい」 薬価差を含めて医薬品市場を長年ウォッチしてきた関係者は、...
「薬価制度の抜本改革の基本方針」に沿って中間年の薬価改定・本調査が実施され、製薬企業や医薬品卸の経営に大打撃を与える「毎年改定」が現実となる。19年度に初めて行われる中間年の改定の対象は、「価格乖離の大きな品目」。あくまでも限定的な改定となる見通しで、比較的薬価差の大きい後発品などが対象にされるとの見方が専らだ。 ただ、改定1年目を指す中間年の薬価本調査で「全品目の薬価差」を、厚生労働省が洗い出すことが、後々のポイントになってくる。 政府が財政再建に向けて6月に閣議決定した「骨太の方針」でも、毎年改定に言及。「全品を対象に、毎年薬価調査を行い、その結果に基づく薬価改定に当たっては、相応の国民負担の軽減となる仕組みにする」と釘を刺す。「改定1年目の薬価差が把握されるのは非常にまずい」 薬価差を含めて医薬品市場を長年ウォッチしてきた関係者は、中間
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録