医薬経済オンライン

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支払基金の旧態依然をもたらしたのは誰か

審査実務の機械化・非医師化を急げ

参院議員政策担当秘書 岡田裕二

2017年8月1日号

「直木賞や芥川賞の審査を小説家以外ができるのか」 米国でも韓国でも、医療費請求の審査はすべて看護師や事務員が行なっている。にもかかわらず、日本の社会保険診療報酬支払基金(以下、支払基金)では、医師・歯科医らが審査業務を独占しているのは何故か、日本経済新聞の記者に問われた日本医師会の松原謙二副会長は、そう反駁した。医師のチェックは医師にしかできない。そう言いたかったのだろう。 支払基金では47都道府県の支部で、その地域から選出された医師が審査委員として、域内の医療機関のレセプト審査を行う。驚くべきことに、自身の医院の審査を担当してはならないという明文規定もない。「あの先生のところのレセプトならばダメ出しはできないな」というような、非常に日本的な「忖度」、お手盛りが横行しているとの批判もある。 一方で、支払基金は国や自治体から多くの天下りを受... 「直木賞や芥川賞の審査を小説家以外ができるのか」 米国でも韓国でも、医療費請求の審査はすべて看護師や事務員が行なっている。にもかかわらず、日本の社会保険診療報酬支払基金(以下、支払基金)では、医師・歯科医らが審査業務を独占しているのは何故か、日本経済新聞の記者に問われた日本医師会の松原謙二副会長は、そう反駁した。医師のチェックは医師にしかできない。そう言いたかったのだろう。 支払基金では47都道府県の支部で、その地域から選出された医師が審査委員として、域内の医療機関のレセプト審査を行う。驚くべきことに、自身の医院の審査を担当してはならないという明文規定もない。「あの先生のところのレセプトならばダメ出しはできないな」というような、非常に日本的な「忖度」、お手盛りが横行しているとの批判もある。 一方で、支払基金は国や自治体から多くの天下りを受け入

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